老けたように見えるのは、目の上の窪み、こめかみの窪み、目袋の下の窪み、頬の窪みなど、実はこの「くぼみ」が最も大きな要因なのかもしれません。顔の窪みみや法令線、マリオネットライン(ジョウル)の目立ちには、脂肪注入がお勧めです。
脂肪注入の意義
人は歳をとると加齢顔貌になります。どの方でもだいたい同じ顔つきになってくるのは理由があります。
20代
50代
顔には解剖学的に皮下脂肪以外に表情筋群(SMAS)の下の頭蓋骨の陥凹部に4つの脂肪塊があります。
若い内はこの脂肪塊が豊かなため、顔に凹凸が少なく滑らかな肌なのです。しかし、加齢とともにこの脂肪塊が減少し、老人特有の顔つきになっていきます。
側頭脂肪塊(Temporal fat)が減少すると、こめかみの凹みが出てきます。
4つの脂肪塊
顔の脂肪塊の増減による加齢感
顔の脂肪塊の増減による加齢感
眼窩内脂肪塊(Orbital fat pad)が減少すると、目の上の陥凹(サンケンアイズ)が出てきます。
頬上脂肪塊(Malar fat pad)が減少すると、目の下のげっそり感が出てきます。同時に目の周りのクマの原因になります。
頬脂肪塊(Baccal fat pad)が減少すると、頬コケやほうれい線の目立ちが出てきます。
顔の老化のうち皮膚やSMAS(表情筋群)のたるみはフェイスリフト手術で改善を目指します。
しかし、顔の陥凹はフェイスリフトでは改善されません。
そこで、顔の陥凹変形部に対し脂肪注入を行うと治療効果が見込まれます。
脂肪吸引で脂肪を採取し、必要な箇所に脂肪注入で移植します。移植された脂肪はある程度定着し、皮下脂肪の増大や陥凹性の変形を修正したり、肌にハリを持たせせることができます。
この一連の治療が脂肪注入です。
脂肪注入
通常脂肪注入
脂肪注入とは、自分の体から摘出した脂肪細胞を、お顔の膨らませたい箇所へ注入を行います。
皮下組織の多い部位(お腹、太もも等)から脂肪を吸引し、注射器を用いて注入を行う美容外科の手術です。お顔がふっくらすることでエイジングケアを得ることもできます。
自家培養脂肪由来幹細胞による脂肪注入【再生医療のページへ】
脂肪由来の幹細胞を多量に含む脂肪注入では、幹細胞が活発に働き、毛細血管や繊維芽細胞を新生させるため、より多くの脂肪組織が定着します。
脂肪注入による豊胸術【乳房のページへ】
脂肪注入による豊胸術は、ご自分の脂肪をそのまま利用するため、豊胸後に硬さや形などの不自然さが出にくく、レントゲンに写ることもありません。
脂肪吸引部位は、太腿・お尻・お腹・二の腕などから可能なため、部分痩せ効果もあります。