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えら骨切り・えら骨移植

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えら骨切り・えら骨移植とは

えら骨切りは、口腔内、下歯茎の奥に3cm程の切開を入れ、骨膜下を剥離はくりし、えら骨を切る手術法です。
視野が狭いため、専用筋拘を使い視野を広げえら骨を見やすくします。また、えら骨を切除するためには、オシュレーター、レシプロケーター、サジタールソウ、ラウンドバー、という専用電動のこぎりが必須道具になります。

えら骨切り手術は、正確を期するため術前に3DCTスキャン検査を行います。これにより、えら骨切りは患者さまのご希望に合わせて正確に行うことができます。
えら骨切りの手術は全身麻酔で行われます。

えらの張った四角い状態からすっきりした卵形の輪郭に変わるため、美しい小顔に変化します。
女性はもちろんのこと、男性にとってもやさしい印象を与えます。

えら骨切り・えら骨移植とは

えらを削り過ぎた症例や下顎骨のえらの部分(下顎骨下顎角部)が小さい方では、カスタマイズしたバイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)をえらの部分に移植することができます。
使用するバイオペックス(人工骨)は、ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤ですので、自由に形を作ることができます。

えら骨切り・えら骨移植手術の欠点と利点

えら骨切り・えら骨移植のメリット

えら骨切り手術は、えらが張って気になる方には、適応の美容整形手術です。
現在の骨切り装置は小さく、またパワーがアップしていますので安全性が高くなり手術時間も短縮されています。
移植するバイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤は、徐々にに自分の骨になっていきます。

えら骨切り・えら骨移植のデメリット

えら骨切り手術では、全身麻酔による合併症と術後7日間はフェイスバンドをなるべく着用した生活を余儀なくされます。
下膨れといったフェイスラインの腫れは、少なくても3週間は続きます。
また、皮膚が弛むこともあり、その場合には十分腫れが退いた後にフェイスリフトが必要になることもあります。

えら骨切り・えら骨移植手術の手術時間と術後経過

えら骨切り・えら骨移植手術は、全身麻酔の準備を含め2時間ほどです。
手術後病室で経過を観察し全身麻酔の覚醒の後、静脈麻酔に切り替え翌朝まで疼痛とうつうの緩和を行います。
えら骨切り・えら骨移植手術の翌日には退院になりますが、退院後フェイスバンドで顔や頭を包むように巻いておきます。
ドレーン(術創に溜まった液を抜く細い管)は、退院時に抜去します。
フェイスバンドは術後7日目まで着用してもらいますが、時々外すことが可能です。
洗顔、洗髪、シャワー浴は手術次の日から可能です。
唇の腫れ(たらこくちびる状態)は、おおよそ10日間ほど続いたあと退いていきます。
ほっぺたやえらの部分の腫れは、3週間ほどでかなり落ち着きますが、完全に柔らかくなるまでには2ヶ月ほどかかります。

えら骨切り・えら骨移植手術の様子

えら骨切り・えら骨移植手術のアフターフォロー

えら骨切り・えら骨移植手術の退院後、処方するうがい液でよくうがいをしてください。
お食事は柔らかいものなら特に問題はありません。軽い歯磨きも行えます。
フェイスバンドを外せば、洗顔、洗髪、シャワー浴も可能です。
おおよそ腫れが退き始める2週間までは、うがいを励行し口腔内を清潔に保ちましょう。
えら骨切り・えら骨移植手術の術後4〜5日目に包帯を除去します。その後2週間目に状態観察と2ヶ月後のチェックを行います。

えら骨切り・えら骨移植の手術の実際

えら骨切り・えら骨移植の手術のポイント

  • えら骨切り・えら骨移植手術前に3DCTを撮り、正確なえら削り(えら骨切り)計画を立てます。
  • えらに向かう側方へは、長めに骨切りを進めます。
  • 下顎かがくの感覚神経は、十分保護します。
  • 骨髄こつずいは十分に止血します。
  • えら骨切り・えら骨移植は、手術後のフェイスバンドによる圧迫を行います。
坂本医師
坂本医師

下歯茎の奥に切開を入れる

えら骨切りの手術では、下歯茎の奥に3cm程の切開を入れます。骨膜下に骨を剥離はくりするとえら骨に到達します。
神経や血管を傷つける心配もなく殆ど出血もしません。

下顎骨の中面の最も厚い部分を削骨

下顎骨かがくこつの中面の最も厚い部分を削骨します。この操作により顎がすっきりします。
顎の表面骨は皮質骨で丈夫な構造ですが、これを骨削りし過ぎると骨髄が露出します。こうなると、骨の硬度が弱り、また出血が増えますので、骨髄が吐出しないよう注意をします。

えら骨の切断

えらの裏側まで骨膜を十分剥離はくりします。 その後、あらかじめ3DCTから割り出した骨切りデザインに沿って、えら切りのこぎりでえら骨を切断していきます。

赤がエラ切り、青丸が体部削り

fig1.赤がエラ切り、青丸が体部削り

えらの周りの咬筋を焼却し、ドレーンを挿入

えら骨切り手術の仕上げに、専用の回転やすりで形を整えます。
骨髄こつずい からの出血に対しては、アビテン等で止血します。
 これらはいずれ吸収されていきます。

えら骨切り手術の最後に、吸引ドレーン(直径2mm)を挿入し、血腫ができないように注意します

えら骨切り・えら骨移植手術の詳細情報

施術時間約2時間です。
施術後の通院手術当日は入院します。手術次の日にフェイスバンド着用のうえ退院します。フェイスバンドは術後5〜7日間着用します。2週間目に状態観察。2ヶ月後にチェックを行います。
腫れについて唇の腫れ約10日間。ほおやえらの腫れが約3週間、完全に柔らかくなるのには2ヶ月程度を要します。術後2ヶ月は下唇から顎にかけて感覚障害が起こる場合がありますが、自然に改善します。
カウンセリング当日治療不可
入院の必要性必要
麻酔全身麻酔
洗顔・洗髪・シャワー浴手術次の日から可

リスク(合併症・副作用 等)

感染細菌やウイルス等による炎症。
血腫術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
出血術後やや多い量の出血を見ることです。
内出血術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
瘢痕(創跡)全ての皮膚切開創は、多少の傷痕が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
肥厚性瘢痕(ケロイド)傷痕の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法がございます。
色素沈着瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
アレルギー薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
予定形態との差なるべく患者さまの意見は取り入れるようにしますが、完全な表現は無理がある場合があります。
微妙な左右不対称人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
神経麻痺おとがい神経麻痺(口唇周囲の感覚麻痺)が出ることがあります。
顎関節症

えら骨切り・えら骨移植の手術費用

項目治療内容金額
(消費税込)
エラ骨切り下顎骨エラ部を骨切り切除する880,000円
下顎骨体部骨切り・骨削り下顎骨体部削り880,000円
エラ骨切り・下顎骨切りエラ骨切り・下顎骨体部削り1,320,000円
ミニVライン形成下顎骨体部削り・オトガイ形成1,540,000円
Vライン形成エラ・下顎骨・オトガイ頤形成1,760,000円
エラ骨増大(人工骨)エラ骨増大1,100,000円
人工骨作成660,000円
輪郭3点セットオトガイ・下顎骨・頬骨形成2,640,000円

美容的要素のあるものは自費になります。

えら骨切り・骨移植の症例

症例1 四角い顔を丸みのある、小顔に変化させたい

四角い顔を丸みのある、小顔に変化させたい希望の患者さまです。えらの骨切りを行いました。

えら骨切り 術前
えら骨切り 術後
えら骨切り 術前
えら骨切り 術後
えら骨切り 術前
えら骨切り 術後
この症例の価格

エラ骨切り・Vライン形成 モニター:123,2万円(税込)全身麻酔・入院費用別途 33万円(税込)

この症例のリスク・副作用

感染・血腫、左右差、表皮の歪み、顔の変形、頤神経麻痺(下口唇から顎の感覚鈍麻)

症例2 輪郭のスムース感、丸み、小顔を希望

輪郭のスムース感、丸み、小さな顔を希望された患者さまです。えらから下顎骨かがくこつ体部の骨切りを行いました。

えら骨切り 術前

術前

えら骨切り 術後
えら骨切り 術前

術前

えら骨切り 術後
えら骨切り 術前

術前

えら骨切り 術後
この症例の価格

エラ骨切り モニター:70,4万円(税込) 全身麻酔:22万円(税込)

この症例のリスク・副作用

感染・血腫、左右差、表皮の歪み、顔の変形、頤神経麻痺(下口唇から顎の感覚鈍麻)

四角い輪郭を丸みのある輪郭にしたい

四角い輪郭を丸みのある輪郭にしたい、小顔になりたいというご希望の患者さまです。えらからおとがいまでの骨切りと下顎骨かがくこつの骨削りを行いました。

えら骨切り 術前

術前

えら骨切り 術後
えら骨切り 術前

術前

えら骨切り 術後
えら骨切り 術前

術前

えら骨切り 術後
この症例の価格

エラ骨きり・Vライン形成・頤骨切り前方移動固定 モニター:176万円(税込)
全身麻酔 入院費別途 33万円(税込)

この症例のリスク・副作用

感染・血腫、左右差、表皮の歪み、顔の変形、頤神経麻痺(下口唇から顎の感覚鈍麻)

このページの監修医紹介

院長 酒井 倫明

院長

さかい みちあき

酒井 倫明

日本形成外科学会会員
日本美容外科学会 会員
日本再生医療学会会員
日本皮膚科学会 会員
日本美容医療協会会員
日本臨床形成美容外科医会 会員