眼瞼下垂（保険診療）
眼瞼下垂(ガンケンカスイ)
上眼瞼（上まぶた）の開きが悪く、視力に問題が生じたり、脊椎に異常が生じることがあります。その結果、視力障害や頚椎症、頭痛、肩こり発生します。原因は上まぶたを挙げる筋肉（眼瞼挙筋）の異常です。生まれながら眼瞼挙筋が欠落していたり長年コンタクトレンズを使用した結果、眼瞼挙筋が薄化したり、老化により鋸筋能力が低下することで、身体の異常を伴う強度の眼瞼下垂が発生します。このように美容的要素ではなく、疾患として取り扱われる「眼瞼下垂症」の治療はは健康保険扱いとなります。
眼瞼下垂の診断
- MRD(瞳孔中線心から上眼瞼縁距離）が2.5mm以下
特にMRDが0mm以下であれば強度眼瞼下垂症 - 挙筋能力が12mm以下
特に鋸筋能力が4mm以下であれば強度眼瞼下垂症
挙筋能力：最大下方視から最大上方視した際の眼瞼の動いた距離 - 正面視している時常に首が後屈している
- その他専門医の判断
眼瞼下垂の保険適応
専門医が診断基準を満たすとして眼瞼下垂と診断した場合は保険適応で治療が可能です。
この場合の手術法は「眼瞼挙筋前転法」または「筋膜移植」となります。
眼瞼下垂（健康保険）の手術症例1
症例1
視力障害や首のこりからくる倦怠感があり、当院を受診されました。
MRD両側：1mm、両側の挙筋能力：9〜10mmでした。
挙筋前転術を施術し1年後の状態です。
治療費用 : 健康保険扱い
リスク・副作用 : 感染、血腫、結膜炎、角膜炎、予定外重瞼線、重瞼の消失、閉眼障害
眼瞼下垂（健康保険）の手術症例2
症例2
加齢性の眼瞼下垂で当院を受診されました。視野が暗い、視力が落ちた、等の症状がありました。
MRD:両側0mm鋸筋能力：10〜12mmでした。
挙筋前転術を施術し1年後のお状態です。
治療費用 : 健康保険扱い
リスク・副作用 : 感染、血腫、結膜炎、角膜炎、予定外重瞼線、重瞼の消失、閉眼障害
