すそわきがの剪除法を検討しているのですが、皮膚壊死などの重大なリスクをどのように防ぐことができるのか知りたいです。特に、この部位は圧迫固定が難しいと感じており、安全に行うための工夫や考え方について教えていただければ幸いです。
また、超音波法( ソノペット法)と剪除法の違いも知りたいです。

超音波メスは作用させると止血作用があるため、剪除法とことなり、いちいち止血する必要がありません。
超音波法( ソノペット法)と剪除法とが異なっている事は、超音波法では超音波メスを使うが剪除法は外科鋏を使ってアポクリンを切除します。長音波法は超音波の特性として柔らかい組織(神経や血管)は破砕を受けず固い組織(真皮や線組織)を破砕します。したがて、皮下脂肪層から真皮に向かい超音波メスのプローブを作用させると、血管や神経は温存され、アポクリン等の線組織が破砕洗浄吸引されます。一部脂肪組織も吸引を受けます。あまり、深追いをすると真皮が損傷をうけますので、注意をします。また、プローブの先端はかなり発熱をするため、冷却水で洗浄を兼ね常に冷やしているのですが、それでも同一部位に長く作用させると熱傷になることがあります。この辺のテクニックはやや難しい面もありますが、いかに慣れているかがポイントです。
また、超音波メスは作用させると止血作用があるため、剪除法とことなり、いちいち止血する必要がありません。それでも、念の為3日間ほどタイオーバーは施しています。
腋臭症の剪除法ではかなりマニュアルな面があり(鋏でみながら切除する)深追いをすると皮膚の壊死をきたします。深追いをしなければまず問題は起こりません。
しかし、術後体動が多くタイオーバーが外れたり、感染をおこした場合はまず皮膚は壊死をおこします。私は40年間この経験はありませんが、他院の著しい合併症(皮膚の壊死や瘢痕拘縮)に対し修正手術を頼まれたりする事は多々あります。
私たち形成外科専門医はこういった症例に対する治療が実は本業であったりするのです。ちなみに、剪除法で懐疑的になり深追いをしなかった場合、すこし臭気が残ることがありますが、あらかじめ説明しています。臭気が残存した場合、6ヶ月以上待って再手術が可能です。
また、超音波メス法では小さな皮膚壊死は起こりえますが、剪除法とことなり大きな皮膚壊死は発生しないと考えています。小さな皮膚壊死では「フィブラスト」というお薬でおおむねは改善します。

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形成外科・美容外科の治療は、技術力、安全性、信頼性を兼ね備えた真の「名医」による治療を受けることが極めて重要になります。
酒井形成外科の院長の酒井倫明は、30年近い豊富な経験と実績、患者様の安全を最優先する医療哲学、有床診療所としての充実した医療体制、そして患者様お一人おひとりに寄り添う誠実な姿勢により、「形成外科や美容外科の名医」として多くの患者様から選ばれ続けています。
酒井倫明院長は日本形成外科学会専門医で日本形成外科学会 領域指導医でさらに美容外科分野指導医、医学博士号も取得しています。また、昭和大学と千葉大学の非常勤講師です。
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