下層ページキービジュアル

脂肪注入の原理

美容整形は東京の酒井形成外科・美容外科 > コラム一覧 > > 脂肪注入の原理

最終更新日

形成外科医の技術のひとつに組織の移植があります。皮膚移植、軟骨移植、骨移植、そして脂肪移植が代表的なものです。
脂肪移植は脊髄せきずいの手術の際の神経の保護や、高齢者の尿漏れの際に尿道の周囲に脂肪注入するなどの利用が行われています。

注入脂肪の生着

体の組織はその細胞一つ一つに毛細血管からの血流により、酸素と栄養分を補給され生きています。

では何故、毛細血管が断ち切られ取り出された脂肪細胞が移植され生きるのでしょうか?
移植された脂肪の塊(脂肪注入された所)は、周りが自分の組織であれば、数日で毛細血管が新生されます。なんとか生き残った脂肪組織は、新生された血管により再びその場所で生きることができるのです。

一気に大量の脂肪注入を行った場合
一気に大量の脂肪注入を行った場合

しかし、移植脂肪の塊の中心部は血管からの栄養も無く壊死えしに至ります。
ですから、かなりの移植脂肪は吸収されてしまいます。
従来の脂肪注入理論では、全く定着せず100%吸収されるといわれていたわけですから、20%の定着でも上出来といえましょう。

少量ずつ多所に脂肪注入を行った場合
一気に大量の脂肪注入を行った場合

高濃度脂肪注入

脂肪幹細胞の研究が進み、脂肪幹細胞をより高濃度にすることにより、定着率や移植脂肪の質の向上がみられるといわれています。

採取した脂肪を専用の滅スピッシに入れる
採取した脂肪を専用の
滅スピッシに入れる

▶︎

遠心分離を行う
遠心分離を行う

このページの監修医紹介

院長 酒井 倫明

院長

さかい みちあき

酒井 倫明

日本形成外科学会会員
日本美容外科学会 会員
日本再生医療学会会員
日本皮膚科学会 会員
日本美容医療協会会員
日本臨床形成美容外科医会 会員