ミニタミータック(下腹部のみ)、通常のフルタミータック(下腹部〜側面)、さらに胸下からもアプローチするフルタミータック(胸下と下腹部に傷が残る術式)では、ダウンタイムの長さに違いはあるのでしょうか。
また、先に脂肪吸引を受けてからタミータックを検討する場合、脂肪吸引の手術後どのくらいの期間をあければタミータックが可能になるのかも知りたいです。

タミータックプラス腹部脂肪吸引を同時に行うのがベスト、だと診断します。
ミニタミータックとは、腹部に手術瘢痕(大抵は帝王切開跡)があり、瘢痕の上に皮膚と脂肪が乗っかるような状態で腹部に瘢痕を境に凹凸がでていている場合の手術処置です。
まず、瘢痕を切除しその上下の皮下脂肪を整え、きれいに再縫合する手術です。
腹部と乳房下線の両側の手術法では上下(乳房下線と腹部)の切開から皮下剥離を行い上腹部のたるみを取りながら、下腹部にも切開をいれ、そこから臍下の腹部のたるみを取ります。この場合たるみを上下の牽引で引き伸ばすため臍の位置修正は必要がなくなります。
また腹部皮膚の血行を温存したいので、腹部の脂肪吸引を同時に行うのはやや怖いと感じるため、腹部脂肪吸引はこ の手術の前に行っておくと良いと思います。
少し大きな手術になりますが、ダウンタイムは腹部だけのタミータックの時とほぼ同じです。
ここで問題になるのは胸下の瘢痕です。瘢痕がきれいになる方は良いのですが(とは言っても臥位になると乳房下線に合わせ瘢痕が見えます)瘢痕体質のかたはその傷跡が目だつ場合も考慮しなくてはなりません。
そこで、多くの症例では、腹部だけのタミータックを選択することが多いわけです。
腹部だけのタミータックでは腹部皮膚への血行がかなり温存されるため、脂肪吸引と同時に手術が可能になります。
また、腹部の皮膚を下方に牽引する率は脂肪吸引と同時にこなった方がより効果が高くなります。私は多くの症例で上腹部の脂肪吸引はほぼ同時に行なっています。
ちなみに、タミータックと上腹部の脂肪吸引を同時にこなう場合の費用は、タミータック+20〜30万円(22〜33万円税込)の手術費用となります。
腹部脂肪吸引単独手術は、脂肪吸引の範囲が多くなり、また麻酔がもう一回必要ですので90万円(99万円税込)となり手術費用は少し高くなります。
また、脂肪吸引後は皮下組織が硬くなります。これが落ち着くのを待って次のたみータック手術になりますので6ヶ月〜12ヶ月の待機時間が必要になります。
その上、脂肪吸引後は皮弁下の剥離がしにくくなるため、皮膚の下方への牽引の率は低下します。
以上の理由から、タミータックは必須と考えると・・・・
タミータックプラス腹部脂肪吸引を同時に行うのがベスト、だと診断します。
治療後のダウンタイムは1回で良い。手術効果が高まる。手術費用が圧倒的安価になる。
というわけで、わたしは腹部のタミータックで腹部の皮下脂肪が多い方は概ね脂肪吸引を同時におこなっています。
合併症はほとんどありませんが、腹部の縫合部位に小さな縫合不全がおこった症例が数人ある程度です。(後日修正は簡単です)
腹部タミータックと乳房下線のタミータックを同時に行う症例は、まず、肥満外来で痩身が成功し腹部や胸部の皮膚の余剰が顕著、皮下脂肪はかなり減少している。そのため脂肪吸引を必要としていない、状態な方の手術です。
では、ご検討をお願いします。

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酒井形成外科の院長の酒井倫明は、30年近い豊富な経験と実績、患者様の安全を最優先する医療哲学、有床診療所としての充実した医療体制、そして患者様お一人おひとりに寄り添う誠実な姿勢により、「形成外科や美容外科の名医」として多くの患者様から選ばれ続けています。
酒井倫明院長は日本形成外科学会専門医で日本形成外科学会 領域指導医でさらに美容外科分野指導医、医学博士号も取得しています。また、昭和大学と千葉大学の非常勤講師です。
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