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豊胸術(厚労省認可のコヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼを使用)

日本人の女性は乳房(バスト)がやや小さい傾向にあり、大きくなくとも形の良い乳房に憧れる方が多いようです。乳房(バスト)を美しく形成する豊胸術について詳しく解説していきましょう。

厚労省認可のコヒーシヴ・シリコンバッグプロテーゼ(ナトレル)を使用した豊胸術の概要

乳房シリコンプロテーゼ:ナトレル(アラガンジャパン製)は、2012年に日本国の薬事承認を受け、その安全性が確立されました。
また、乳癌による乳房切断手術後の乳房再建術にナトレルを使用した場合、2014年より健康保険が適応されるようになりました。

ただし、ナトレルを使用できる医師は、形成外科学会や乳腺外科学会の専門医の資格があり、その上でナトレル使用のための講習会に参加し認定医になる必要があります。

ナトレルが厚労省の認可を得られたのは、その優れた安全性です。そして、その安全性を担保しているのがコヒーシブ・シリコンという素材です。これは形状記憶の液体様ともいえるシリコンで、 万が一これを包むバッグが破れてもシリコンは形態を保ったまま残存します。
つまり、コヒーシブ・シリコンは以前のシリコンプロテーゼのように、バッグが破れた場合でも周囲の組織に染み込んで組織を変性させることはありません。

酒井形成外科では、このナトレル豊胸用プロテーゼを使用した豊胸術を提供しています。

豊胸手術の概要は、乳腺下、大胸筋上を広く剥離(はくり)した後、ナトレル豊胸バッグを挿入します。豊胸手術は、全身麻酔下で行われますので、患者さまには手術の不安感は一切ありません。

また、内視鏡下で豊胸手術を行います。手術中の状態を内視鏡で確認しながら、出血や神経損傷等にも注意を払います。盲目的剥離に比べ広範囲の剥離が可能ですので、術後の乳房の形態も美しい仕上がりになります。


コヒーシヴ・シリコンバッグプロテーゼ(ナトレル)を使用した豊胸術では、術後24時間吸引ドレーンを入れ、貯留液を強制的に排出させます。ドレーンを抜いた後退院が可能です。抜糸は、術後10日ほどで行いますが、抜糸後は乳房の軽いマッサージを続けることが大切です。

一時、乳がん再建のための専用のアナトミカルタイププロテーゼを誤って豊胸術に流用したため、間違った概念が一般に広がってしまいました。
それは、テクスチャータイプのアナトミカルタイププロテーゼを豊胸術に使用した場合、術後一切のマッサージは必要が無い!!というアナウンスでした。

アナトミカルタイプのプロテーゼは、人が立っている状態で美しいとされる乳房形態を模倣したものです。
これは、主に乳がん再建の際用いられるプロテーゼです。乳がん再建時にはある一定の乳房の形(立位の乳房)を維持させるためアナトミカルタイプが使用されます。
この場合には、術後の乳房マッサージは行いません。ただし、乳房の形態は仰向けに寝ても、横寝になっても、逆立ちをしても形は一定になってしまいます。

これに対し豊胸術では、ラウンドタイプのプロテーゼを使用します。乳腺下をやや大きく剥離してプロテーゼを移植します。豊胸術の術後にマッサージを続けることで、プロテーゼは形成された皮膜内で自由に動きます。これで、姿勢により乳房形態が自由に変わる自然な乳房が作られます。

豊胸術では、術後のマッサージの継続がとても大切です。

認定制度 概要

承認条件

関連学会と連携の上、実施施設基準・実施医基準を設け、乳房再建術又は乳房増大術に関連する十分な知識・経験を有する医師により、同術の実施体制が整った医療機関において本品が使用されるよう、必要な措置を講ずること。

医師基準
(責任医師)
  • 日本形成外科学会認定の形成外科専門医
  • 日本乳癌学会認定の乳癌専門医
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が主催・認定する講習会を受講
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会所属している医師
医師基準
(実施医師)
  • 日本形成外科学会認定の形成外科専門医
  • 日本乳癌学会認定の乳癌専門医
  • および上記専門医の指導下で研修を行う医師
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が主催・認定する講習会を受講

厚労省では、日本国認可のアラガンジャパン製ナトレルの使用に際し規制を設けています。コヒーシヴ・シリコンバッグプロテーゼ(ナトレル)を使用できる医師は、形成外科学会認定専門医でなくてはなりません。
また、学会の指定する技術講習会で認定される必要があります。

豊胸手術の欠点と利点

豊胸術のメリット

豊胸術のメリットは、バストをある程度確実に大きくできることです。

豊胸術のデメリット

豊胸術のデメリットは、カプセル拘縮を起こすと、乳房が硬くなり本来の柔らかさが損なわれることがあります。 乳がん検診では、マンモグラフィーが使用できなくなります。ただし、超音波検査やMRI検査で代用が可能です。

豊胸術の手術時間と術後の経過

コヒーシヴ・シリコンバッグプロテーゼ(ナトレル)を使用した豊胸術は、全身麻酔下の手術で内視鏡を使用して注意深く剥離(はくり)していきますので、手術時間は3時間程度かかります。

入院中は硬膜外麻酔を留置しておきますので、術後疼痛は殆どありません。
豊胸術の手術翌日に硬膜外麻酔を抜き退院できます。
術後の圧迫は、2〜3日目までは、胸部を包帯で軽く圧迫します。そして術後4日以降は、バストバンドで乳房上部を圧迫するだけになります。
抜糸は、術後10日程度で行います。この頃より、内部のプロテーゼを優しくマッサージしプロテーゼ皮膜が癒着しないように心がけます。

乳房のマッサージは、術後2週間を過ぎる頃よりゆっくり穏やかに、毎日行うように指導していきます。これは生涯にわたって毎日行うように説明しています。

脇や乳房下の傷痕は、術後1〜2ヶ月目まではかなり赤く盛り上がる傾向にあります。個人差が大きいのですが、ケロイド体質でない限り、1年から2年程度で薄い一本の線に変化して、目立たなくなります。特に脇の下ではわきの下にある特有のしわの影に隠れ、かなり目立たなくなるものです。

豊胸術のアフターフォロー

豊胸術の退院後は安静を心がけましょう。
豊胸術の術後、3〜5日後に包帯を外しバストバンドに替えます。この頃からシャワー浴が可能になります。
抜糸は、術後10日に行います。この頃に医師による軽い乳房のマッサージを行います。ご自分での乳房のマッサージは、術後2〜3週間後以降から毎日続けましょう。強くマッサージする必要はありません。中にあるプロテーゼを軽く移動させたり多少回転させたりする程度で十分です。これで、プロテーゼの入っているカプセルの面積空間を広く維持できます。

コヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)を使用した豊胸手術の詳細情報

施術時間 3〜6時間
施術後の通院 手術日より1〜3日後に消毒等で来院。7〜10日後に抜糸
腫れについて 腫れて大きく感じた乳房は2ヶ月ほどで計画した大きさになっていきます。
傷痕は2〜3ヶ月目がもっとも硬くなり赤黒く線状に目立ちますが、1年程度で目立たなくなります
カウンセリング当日治療 不可
入院の必要性 必要
麻酔 手術法による(局所・静脈・全身麻酔)

豊胸手術の手術費用

項目 金額
(消費税別)
豊胸術(両側)・乳房下線切開法 (アラガン社製コヒーシブシリコーンプロテーゼ(厚労省認可品)2コ使用) 120万円
豊胸術(両側)・腋窩切開法 内視鏡手術(アラガン社製コヒーシブシリコーンプロテーゼ(厚労省認可品)2コ使用) 140万円
美容的要素のあるものは自費になります。
ポンポコリンおっぱいになるわけ

人間の皮下に何か異物を入れると、体はそれが自然排出できないとわかるとそれを包むような膜を作ります。これが「カプセル」です。
いま、豊胸のためにプロテーゼを乳腺下あるいは大胸筋下に入れたとしましょう。プロテーゼを入れるべく剥離(はくり)した範囲が狭かったり、乳房のマッサージが不十分で術後その範囲が狭まったり、体質的にカプセルが硬く厚くなる方の場合は、豊胸術後のプロテーゼの動きが悪くなり、触るととても硬い状態になります。
これをポンポコリンおっぱいといっています。

カプセル拘縮が実はポンポコリンおっぱいを作っているのです。ここでは実験モデルを考えてみましょう。

十分な大きさのあるビニール袋に柔らかい素材のプロテーゼを入れてそれを垂らしてみます。
ここでは、ビニール袋がカプセルを表現しています。

豊胸カプセル拘縮 実験モデル

横から見ると紡錘形になっています。

豊胸カプセル拘縮 実験モデル

これをさわって見ると、柔らかさが伝わってきます。

豊胸カプセル拘縮 実験モデル

次にビニール袋を小さくし、中に入っているプロテーゼをパンパンな状態にしてみましょう。これがカプセル拘縮(こうしゅく)が起きた状態です。

豊胸カプセル拘縮 実験モデル

※カプセル拘縮をおこさせない為には、術後のマッサージが大切なのです。

コヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)を使用した豊胸手術の実際

豊胸手術のポイント

  • 大胸筋下ではなく大胸筋膜下または大胸筋膜上(乳腺下)の大きく広い剥離
  • 内視鏡下手術による剥離部位の確認と止血の確認
  • 厚生労働省認可のアラガン製ナトレルプロテーゼの使用
  • 硬膜外麻酔を伴う全身麻酔下での手術
  • サクションドレーンの留置

麻酔

コヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)を使用した豊胸術では、麻酔科専門医による胸椎の硬膜外麻酔を含む全身麻酔で行います。
患者さまは豊胸術後の疼痛(とうつう)を軽減できるだけでなく、手術中の精神的安静が得られます。もともと健康な患者さまですので入院は1日で十分でしょう。
豊胸術の手術後すぐに帰宅させるのは、かなり問題があると我々は考えています。

豊胸術のデザイン

まず、インプラントするコヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)の直径(A)の決定です。
それには、乳頭から乳房の最も下を意味する乳房下線までの距離と個人的に異なる胸郭の横の長さを計り、そこから、各患者さまにピッタリしたナトレルプロテーゼの直径を割り出します。

次に乳腺下の剥離範囲ですが、下方は乳房下線(C)より2〜3cm下方まで、 上方は鎖骨のした5cm程度まで、内側は胸骨の中心から1〜2cm、外側は腋窩中線(D)まで、なるべく広範囲に剥離する計画を立てます。

豊胸術のデザイン 正面

豊胸術のデザイン 正面

豊胸術のデザイン 側面

豊胸術のデザイン 側面

最後に、ナトレルプロテーゼの種類を選択します。ラウンドタイプの場合、その直径は乳頭から乳房下縁までの距離と胸郭の大きさから選び出し、乳房の大きさを規定する乳房の高さはプロテーゼのプロジェクション(高さ)から選択します。

ナトレルプロテーゼはその形態と直径、高さから、40種類以上の種類が存在します。その中からあなたにビッタリのプロテーゼを選択できるようになっています。

アナタミカルタイプとラウンドタイプ

現在豊胸術や乳房再建術の用いられる厚労省認可のシリコンプロテーゼ (アラガン製薬製、ナトレル)には、正円形のラウンドタイプとしずく型の アナトミカルタイプがあります。

豊胸用プロテーゼ ナトレル ラウンドタイプ(横から)

ラウンドタイプ(横から)

豊胸用プロテーゼ ナトレル ラウンドタイプ(上から)

ラウンドタイプ(上から)


乳房再建用プロテーゼ ナトレル アナトミカルタイプ(横から)

アナトミカルタイプ(横から)

乳房再建用プロテーゼ ナトレル アナトミカルタイプ(上から)

アナトミカルタイプ(上から)


美容的豊胸術では、基本的にはラウンドタイプのコヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)を使用します。
乳房は、軟組織である乳腺と脂肪組織が丈夫で伸縮性のある皮膚組織の袋に包まれた形態をとっています。柔らかく自由に形態を変えるのが乳房なのです。
女性が立てば、乳房は重力によって下に紡錘形の丸い形になり、横になれば今度は床に向かって丸みを帯びます。もちろん、逆立ちの姿勢をとれば、顔に向かって垂れるような紡錘形の丸みを帯びるわけですね。

では、乳房の基本的な構造はというと、仰向けに寝た状態では、大胸筋上に鏡餅の様な形で乳腺組織があって、その上に皮下脂肪組織が盛られるように存在していて、ほぼ正円形の形を作っています。

豊胸術では、乳腺やその周りに存在する脂肪組織を再現するようにプロテーゼをインプラントするわけですから、乳腺と同様の正円形のラウンドタイプのプロテーゼがぴったりするはずです。
ところが、乳がん等の乳房切除後の乳房再建術では、乳房の組織である乳腺や脂肪、皮膚が絶対的に不足している状態です。残念ですが現在の医学では、乳房切断前の乳房の完全な組織状態を再現することは不可能なのです。

そこで、乳房再建の場合は、もっとも生活時間の長い、立位での乳房の形に注目し、アナトミカルタイプのプロテーゼをインプラントすることが多いのです。この場合は健側(切断していない乳房)の形を元に、それに近い大きさのアナトミカルタイププロテーゼを選択し、切断側の乳房にインプラントするわけです。この時、プロテーゼはなるべく動かないように周りの組織に固定させます。
つまり、立位の形態を優先し、立った時に健側の乳房と対称になるように形を整えます。そのため、寝た姿勢でも、横寝の姿勢でも、あるいは逆立ちをしたときの姿勢でも、乳房は立位の時の形をキープせざるを得ないということなのです。

アナトミカルタイププロテーゼを使用して、乳房のマッサージを行わないということは、すなわち乳房の形に変化が持てなくなることを意味します。

乳がん再建の時はいたしかたありませんが、美しさを求める豊胸術では、これでは問題になってしまいますよね。だから、豊胸術ではラウンドタイプのナトレルプロテーゼを選択するのです。

>豊胸術での切開位置

腋窩(えききゅう)切開

豊胸術で、最も多く利用される切開です。傷痕が目立たないとされていますが、実際は女性はわきを出す事もあり、一概に傷痕が目立たないとは、いいきれません。
剥離(はくり)は、乳房下線切開より困難になります。特に下方の剥離(はくり)や内側の剥離(はくり)が不十分になりがちで、内視鏡が必須になる理由です。

乳房下切開

従来の豊胸術の場合は、この乳房下切開の切開法が多く利用されました。傷痕が目立つという理由で最近では敬遠されがちですが、安全ということでは歓迎すべき手術法です。ポンポコリンおっぱいを含む豊胸術の後の変形に対するリカバリー手術では、この部位での切開しか対処できません。

豊胸術での切開位置

豊胸術での切開位置


豊胸用プロテーゼ挿入のための乳腺下の剥離

皮膚の切開線から脂肪層を超え大胸筋筋膜の上に至ります。筋膜上を5〜6cmの範囲を鈍的に注意深く剥離していきます。ある程度剥離を終えたら、内視鏡を挿入します。

周囲を観察し出血の無いことを確かめます。出血がある場合は、電気止血器で十分止血を行います。
続いて、電気メスを使い丁寧に乳腺下を剥離していきます。剥離層が正しければ乳房下線程度までは容易に剥離ができます。もちろん出血があれば直視下に丁寧に止血を行います。

専用内視鏡

専用内視鏡


専用内視鏡を使用して豊胸術手術
専用内視鏡を使用して豊胸術手術

内視鏡を利用するとTVモニターで直視できるため、出血や筋肉の状態や神経の走行を確認しながら豊胸手術が遂行できます。盲目的手術に比べると安全性が格段に高くなります。

こうして、インプラント予定のプロテーゼ(ナトレル)の直径よりかなり大きな広い空間を乳腺下に形成します。
この空間の中をプロテーゼ(ナトレル)は、上下左右に移動するため新しく形成された乳房が柔軟性を保つことができます。
また、この空間を維持するためには、毎日欠かさないで行う軽い乳房のマッサージが大切になります。

豊胸プロテーゼの空間を維持するためには毎日欠かさないで行う軽い乳房のマッサージが大切

ナトレルプロテーゼの挿入

内視鏡下に乳腺下が十分広く剥離(はくり)され、左右が対称であることを確認します。最後に出血の確認を行うと、剥離下内空(はくりかないくう)を抗生剤等で十分洗浄し、サクションドレーン(吸引ドレーン)を挿入しておきます。

予め選択されたサイズのコヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)を切開創(せっかいそう)から乳房へ挿入します。この時乳腺下の空間で挿入されたプロテーゼはある程度自由に動かなくてはなりません。

豊胸プロテーゼ コヒーシヴシリコンプロテーゼ(ナトレル)

ナトレルプロテーゼ


豊胸用ナトレルプロテーゼを乳房へインプラント

ナトレルプロテーゼの挿入

乳腺下にブレスト・インプラントを入れた乳房

乳腺下にブレスト・インプラントを入れた乳房


サクションドレーンの挿入と手術創の縫合

サクションドレーンは、絶対に必要な処置です。

豊胸手術直後の広い空間には、貯留液や若干の血液が溜まります。これをしっかり抜いておくと後日癒着が少ない良い形態を得ることができます。
サクションドレーンは、手術後1〜2日で抜去します。

豊胸術後のサクションドレーン

サクションドレーン


組織拡張期(ティシューエキスパンダー)を利用した、2期的豊胸手術とは

もともとかなり小さな乳房の持ち主であれば、いきなりプロテーゼを移植して乳房を大きくしようとすると。不自然な「パンパン」な丸すぎる乳房になってしまうことが多いのです。
また、ご自分の乳房の軟部組織の許容範囲を超えた大きな乳房を作ろうとすると、かならず、「ポンポコリン」おっぱいになってしまいそうです。
そこで、乳房再建で使用する組織拡張器(ティッシューエキスパンダー)を利用して、3〜6ヶ月間で皮膚や脂肪組織など軟部組織を拡張増加させておく、というテクニックがあります。

この場合、第一期豊胸手術では、通常の乳腺下剥離を行い、プロテーゼの代わりに、ティシューエキスパンダーを乳房へ挿入します。

豊胸プロテーゼのカプセルと挿入されたプロテーゼの関係
ティシューエキスパンダー

ティシューエキスパンダーは後日、皮下に埋め込んだリザーバーに生理食塩水を注入することで、その体積を徐々に大きくすることができるのです。
概ね1週間に1回片方50〜100ccの生理食塩水を追加注入していきます。

豊胸術でのティシューエキスパンダーへの生理食塩水の注入

ティシューエキスパンダーへの生理食塩水の注入

豊胸術でのティシューエキスパンダーへの生理食塩水の注入

ティシューエキスパンダーへの生理食塩水の注入


十分組織を拡張できたら(500〜1000cc)、暫くそのままにしておきます。(2〜6ヶ月)
ティシューエキスパンダーを利用した豊胸手術では、時期を見計らって二期的豊胸手術を行います。
この時の豊胸手術は、十分大きな空間ができたカプセルに通常のコヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)を入れ替える作業になります。
つまり、合計二回の手術で豊胸術を完成させるのです。

豊胸術の術前症例 正面

術前

豊胸手術の術後症例 正面

術後


豊胸手術の術後症例 横

術前

豊胸手術の術後症例 横

術後


豊胸術と乳房再建は別物の手術!!

乳房再建では乳腺、脂肪組織、一部の皮膚組織など、軟部組織をかなり切除してしまいます。不足した皮膚や筋肉は皮弁や筋皮弁、あるいは植皮を利用して、他の場所から組織を移動したり、組織拡張期(ティッシューエキスパンダー)で皮膚や軟部組織を拡張させてそれを補います。

そして、乳房再建用のアナトミカルタイプのコヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)を移植します。この際、移植したコヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)はその形を維持させるため、乳房のマッサージ等でプロテーゼを組織内で移動させることはしません。むしろ、コヒーシヴ・シリコンバックプロテーゼ(ナトレル)をその場に固定することがポイントになります。

通常の豊胸術では、乳房の柔らかさと自然な形態のためマッサージを強要しますが、乳房再建では、乳房のマッサージはむしろ禁止事項となるわけです。